49歳からの再挑戦|清掃経験を活かし巡回清掃に一歩踏み出すまで

50代 転職 仕事

長年勤めた施設清掃の仕事を一度離れ、49歳の転職で改めて「巡回清掃」という働き方に挑戦することを決めました。
ここでは、応募から面接、採用、そして初日の研修までを、清掃歴十数年の私がどんな気持ちで過ごし、何に気づいたのかを振り返っていきます。

 

応募―経験者でも“転職の一歩”は勇気が必要

十数年間、主に商業施設や福祉施設で清掃を続けてきました。
とはいえ、今回の募集は「巡回型」。
固定現場とは勝手が違うため、応募ボタンを押す前は少しだけためらいがありました。

求人票には「年齢不問」「経験者歓迎」と書かれていましたが、心のどこかに
「49歳で新しい現場に飛び込んで大丈夫?」
という不安は残っていました。

それでも、長く清掃の仕事を続けてきたからこそ、分かっていることがあります。
・環境が変われば、また新しい学びがある。
・現場の空気が変わるだけで、自分の働き方もリセットされる。

そんな期待を込めて応募ボタンを押しました。
その日のうちに会社からメールで連絡がありました。
翌日、改めて担当者から電話連絡をくれるとのこと。
いつ連絡がくるだろうか。。。とちょっとドキドキしていたら、担当者から電話が入り、面接日がすぐに決まりました。

 

面接―十数年の経験が評価された場面

面接は清掃会社の事務所にて。
担当者は穏やかな男性で、最初から構える必要のない雰囲気をつくってくれました。

履歴書を見ながら、これまでの経験を確認されました。

これまでは、大型商業施設の開店前・営業中の清掃、動物病院の清掃、高齢者施設の清掃、マンション共有部の清掃、企業事務所の清掃など、さまざまな現場を経験してきました。
十数年の積み重ねは、話してみると意外と多種多様でした。

次に、仕事内容を詳しく説明してくれました。
1日の工程、回る現場の種類、移動手段。
巡回清掃は、1週間にまわる現場は決まっていますが、時間が固定されているわけではないので、融通がきくところに惹かれました。

 

採用決定 ― 経験が“安心材料”として活きた

面接後、会社を出てから数時間後に担当者からメールが来ました。

「これまでのご経験を、ぜひ巡回の現場でも活かしていただきたい」

長年現場で培ってきた経験が、違う形で求められている。
その事実が、予想以上に心を温かくしました。

勤務開始は翌週から。
巡回清掃は直行直帰ですが、初日は資材の受け渡しなどがあるため、会社に来てほしいとのこと。
久しぶりの“新しいスタートライン”に立つ喜びと緊張を感じました。

 

初出勤―経験者でも学びが尽きない現場

初日は、まず会社の事務所へご挨拶。
その後資材を受け取り、担当者同伴で巡回先へ。初日は2件まわりました。
同じ清掃でも、建物の構造や利用者の動きによって作業の流れは全く違います。

チェック表の書き方、モップの種類、道具の配置、鍵の扱い方。。。
十数年やっていても、初めて触れるルールは多く、学びが尽きません。

作業を始めると、担当者に
「問題ないね。教えることはない。基礎がしっかりできている。さすがです」
とお褒めの言葉をいただけました。
自分の実力を認められて、うれしかったです。

 

経験者だからこそ挑戦できた理由

今回の転職で感じたのは、
経験は“資格”ではなく“安心材料”になるということです。

年齢にとらわれるよりも、
「清掃にどう向き合ってきたか」
「これからも続けていけるか」
その積み重ねこそが評価されるのだと実感しました。

そしてもう一つ。
会社側のサポート体制が丁寧だったことも大きかったです。
巡回先の種類、移動ルート、作業のポイントを細かく教えてくれ、質問すればすぐ返ってくる。
“経験者だから聞きづらい”という空気もまったくありませんでした。

 

まとめ―49歳の転職は遅くない。むしろ強みになる

49歳での転職は、確かに簡単とは言えません。
けれど、清掃のように「誠実さ」と「継続」が評価される仕事では、年齢は思っているほど壁にならないのだと感じました。

新しい環境で働くことで、これまでの経験を違う角度から活かすことができ、
「まだ伸びしろがある」
そう思えたのは大きな励みです。

タイトルとURLをコピーしました